宮崎県で病院を営む現役医師の樋口が出会った、忘れられない患者たちとの記録をもとにした短編集。
余命わずかでも「役に立たない盲腸瘻を戻してほしい」と願う末期がんの父親、膵臓がんに侵されたかつての同級生、闘病の末に「きつい…」とこぼした20歳の女子大生など、全6つのエピソードを収録。
医療の限界に直面しながらも命の尊厳と向き合い、患者に寄り添い続けた医師の葛藤を描き切った、きれいごとだけではない、生と死の真実を克明に綴った一冊。
医療法人春光会 春光会記念病院・理事長
1945年、鹿児島県生まれ。
71年に鹿児島大学医学部卒業ののち、72年同第二外科入局。
その後、宮崎医科大学第一外科助手、医療法人同心会古賀病院外科医長、宮崎市郡医師会病院外科医長、医療法人典生会加納中央医院、大隈鹿屋病院院長を経て、95年に宮路病院を開設し院長となる。
98年、医療法人春光会理事長に就任。
2005年、医療法人春光会高鍋春光会病院院長。
06年、医療法人春光会宮路医院院長。
14年、医療法人春光会東病院院長。
19年、医療法人春光会記念病院を開設。現在に至る。
著作に『ノロに見舞われて ノロウィルスに立ち向かった医療現場壮絶な35日間の記録』(講談社エディトリアル)がある。